各部局の実験室・研究室等から排出する各種実験廃液等は,指定容器内に適切に分別貯留し,一時保管後環境安全センターに搬入し,センターにおいて無害化処理する。
 以下に実験廃液の分別貯留方法及びセンターへの搬入方法など,実験廃液の取扱方法について記載する。

実験廃液の分別貯留区分
貯留の範囲
貯留の際の注意事項



 

T 実験廃液の分別貯留区分
 
 a 実験廃液は以下の8種類に分別し貯留する。










種 類

対   象   成   分   摘   要













水銀系
廃液
・無機水銀・有機水銀化合物水溶液
・シアン化水銀は,排出者の責任で別途貯留又は無害化処理
・これら化合物の実験器具の3次すすぎ水まではこの廃液とする。

青色
シアン
廃液
・K,Na,Zn,Cd等の不安定なシアン化合物水溶液
pH:10.5以上で貯留すること。



フッ素リ
ン酸廃液
・フッ素・リン酸化合物水溶液。Ca,Mg塩水溶液
・できるだけ重金属類を混入しない(重金属を含む場合は内容明示)こと。




重金属

系廃液
Cr,Mn,Fe,Cu,Zn,As,Cd,Pb等その他一般重金属含有水溶液
・Be,Tl,Os等有害物質は排出者の責任で別途貯留又は無害化処理
・塩酸,硫酸,硝酸,水酸化ナトリウム等の無機酸・アルカリ廃液
・アンモニアを0.05%以上含有する廃液はE分類













難燃性

廃 液
・可燃性でない四塩化炭素,クロロホルム等の廃油,廃溶媒
 (可燃性とは,綿棒に廃液をつけ炎の中に入れた時に燃焼するもの)
・水を含み可燃性でなくなった廃溶媒,有機酸,アミン等の廃液
・有機化合物水溶液廃液(医薬品・色素・写真現像・停止廃液等)
・有機金属(キレートなど)を含む廃液



難分解
シアン
廃液
・Cu,Fe,Ni,Ag等の安定なシアン錯化合物水溶液
・有機シアン化合物水溶液
pH:10.5以上で貯留すること。



可燃性
廃液
・爆発性物質等の除外廃棄物を含有しない,可燃性を有する廃油,廃溶媒



フッ素有
廃溶媒
・フッ素成分を含む廃溶媒(CF,FCHCOH等)


 b 以下の危険物質については,センターで処理できないので各実験者において処理すること。   
除外物質区分
対    象    物    質    例
有 害 物 質
発ガン性物質:ベリリウム,セレン,PCB等
神経系障害物質:タリウム等
粘膜皮膚障害物質:オスミウム等
発火性物質
強酸化性物質・強酸性物質・低温着火性物質・自然発火性物質・禁水
性物質(過酸化物・黄リン等)
引火性物質
特殊引火性物質(ジエチルエーテル・ジオキサン・アセトアルデヒド・テトラ
リン等)
爆発性物質
分解爆発性物質・火薬類(N−N結合,N−O結合,N−X結合・アセチ
レンとその誘導体等)
放射性物質
放射性同位元素・放射線汚染物等
病原体汚染物質
B型肝炎ウイルス・結核菌等


 
U 貯留の範囲
 
  ポリ容器へ分別貯留する実験廃液の範囲は以下のとおりである。
  
  ○実験原廃液(排水基準の100倍濃度以上のもの)
  ○2回までの洗浄廃液,ただし,水銀・六価クロム・カドミウムを含む廃液は3回までの洗浄廃液 
 
   排水の水質基準は,下水道へ放流する場合は下水道法並びに条例により,また,公共用水域へ放流する場合は水質汚濁防止法並びに条例によっているので,各部局ではこれに適合するように処理する。
   なお,参考までに下水道法及び長野県公害の防止に関する条例(昭和48年3月30日条例第11号)による排水基準を以下に示す。

項       目

下水道法

公害の防止に関する条例

















カドミウム(Cd)
0.1 mg/l
0.05 mg/l
シアン(Cn)
1 mg/l
0.5 mg/l
有機燐
1 mg/l
1 mg/l
鉛(Pb)
0.1 mg/l
0.1 mg/l
六価クロム(Cr6+)
0.5 mg/l
0.3 mg/l
ひ素(As)
0.1 mg/l
0.1 mg/l
水銀(Hg)
0.005 mg/l
0.003 mg/l
アルキル水銀
検出されないこと
検出されないこと
PCB
0.003 mg/l
0.003 mg/l
トリクロロエチレン
0.3 mg/l
0.3 mg/l
テトラクロロエチレン
0.1 mg/l
0.1 mg/l
ジクロロメタン
0.2 mg/l
0.2 mg/l
四塩化炭素
0.02 mg/l
0.02 mg/l
1,2−ジクロロエタン
0.04 mg/l
0.04 mg/l
1,1−ジクロロエチレン
0.2 mg/l
0.2 mg/l
シス−1,2−ジクロロエチレン
0.4 mg/l
0.4 mg/l
1,1,1−トリクロロエタン
3 mg/l
3 mg/l
1,1,2−トリクロロエタン
0.06 mg/l
0.06 mg/l
1,3−ジクロロプロペン
0.02 mg/l
0.02 mg/l
チウラム
0.06 mg/l
0.06 mg/l
シマジン
0.03 mg/l
0.03 mg/l
チオベンガルブ
0.2 mg/l
0.2 mg/l
ベンゼン
0.1 mg/l
0.1 mg/l
セレン
0.1 mg/l
0.1 mg/l
















水素イオン濃度(pH)
5.0以上 9.0以下
5.0以上 9.0以下
生物化学的酸素要求量(BOD)
600 mg/l
(5日間に)
600 mg/l
(5日間に)
化学的酸素要求量(COD)
※    160 mg/l
  (日間平均 120r/l)

−−−
浮遊物質量(SS)
600 mg/l

600 mg/l
ノルマルヘキサン抽出物質
 鉱油類
 動植物油脂類

5 mg/l
30 mg/l

5 mg/l
30 mg/l
フェノール類
5 mg/l
5 mg/l
銅(Cu)
3 mg/l
3 mg/l
亜鉛(Zn)
5 mg/l
5  mg/l
溶解性鉄
10 mg/l
10 mg/l
溶解性マンガン
10 mg/l
10 mg/l
クロム(Cr)
2 mg/l
2  mg/l
ふっ素(F)
15 mg/l
15 mg/l
大腸菌群数
※日間平均
    3,000個/cm

−−−
窒素
※   120 mg/l
  (日間平均 60mg/l)

−−−

※    16 mg/l
  (日間平均  8mg/l)

−−−
ヨウ素(I)消費量
220 mg/l
220 mg/l

※ COD,大腸菌群数,窒素,燐については水質汚濁防止法による基準である。



 
V 貯留の際の注意事項
 
 1 分別貯留容器には必ず指定のポリ容器を使用する。
 2 分別貯留の際には「区分」に従い,対象成分・摘要欄の記載内容に注意して誤認の無いよう,指定容器に廃液を投入する。
 3 固形物あるいは沈殿物がある場合は,濾過等により除去するかあるいは酸・溶剤等により溶解しておく。
 4 ポリ容器の保管時には容器の中蓋及び上蓋を必ず閉めておく。
 5 廃液をポリ容器に投入する度毎に投入者自身が「実験廃液処理依頼伝票」に必要事項を必ず記載する。
   記載事項 ○依頼者所属(部局・科・講座等)
          ○排出責任者名・No.・TEL
          ○区分・総量・pH
          ○投入年月日・投入者氏名
          ○内容物名・その他混入物の濃度・量
 6 廃液分別区分が不明の場合はセンターに問い合わせて下さい。